大阪前立腺クリニックにおける小線源治療の適応は以下のとおりです。中間リスク前立腺癌: すなわちPSAが20以下で臨床病期T1c, T2a, T2b , T2cかつグリソンスコア7の前立腺癌に対してはホルモン療法も外部照射も行わず小線源単独治療(単独高線量治療、BED>200Gy)で治療します。高リスクおよび超高リスク前立腺癌(骨盤内リンパ節転移のある症例も対象とします): すなわちPSAが20ng/ml 以上または臨床病期がT3a, T3b, T4またはグリソンスコア8以上の前立腺癌に対してはホルモン療法に小線源治療と外部照射を組み合わせた高線量トリモダリティ治療(BED≧220Gy)で治療します( PSAについては、これまで100ng/ml以上の症例も多数治療しており、最高値494ng/mlの方も完治されています)。ホルモン療法の期間は高リスク症例では小線源治療前の3か月のみ、超高リスク症例では小線源治療前に6か月、小線源治療後に6か月 (小線源治療後に行う外部照射終了後3か月の時点でホルモン療法は終了となります)。したがって他施設やIMRT, 重粒子線治療で慣例となっている放射線治療終了後も2-3年間という長期間のホルモン療法は行いません。外部照射の範囲は高リスク症例では前立腺と精嚢の部位のみ、超高リスク症例や骨盤内リンパ節転移(+) 症例ではリンパ節領域を含む全骨盤領域への照射を行います。詳細は前立腺癌小線源療法のリスク別非再発率について – 前立腺癌密封小線源治療をお読みください。